6月-7月

2009年07月01日 23:20

そのスタートラインはとっても晴れやかだった。

6月終りの梅雨前の悪あがきの様な天気の良さ。

大きな大きなモニターに自分の姿がうつっていた。

体のキレもあり公認ギリギリの絶好の追い風。

そしてなによりも自信があったのは

ベスト出したときやインターハイ決めた時のような何かが僕には感じ取れた。

何も気負うことなく、力むこともなく、緊張することもなくそのスタートラインに立てた。

スタートについていつもの同じ動作でいつもと同じやり方でスタートにつく。

そしてスターターのピストルが聞こえる。

気持ち良く走り、1台、1台、また1台と無心に順調に越えていく。

4台目だろうか、5台目だろうか。

突然その何かが僕の下から離れていくのが分かったと同時に周りから離されだしたときにはもう遅い。

力の差は歴然としていた。

なにが良かったとか悪かったとかそんなのは無かった。

ただ僕の下に何かを惹きつけることができなかったのだと思う。

しかし僕には分かる。

その何かを惹きつけることが出来ていたとしても、彼らとの力の差は歴然としていた。

埋めることのできない何かが。

僕の登って来た山はもう頂上付近だった。

でも周りはとてつもなく大きな山々だった。

それを知ってしまった僕は下山の準備をした。







byMoto


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